どうしてこんなに冷えるのか？酵素ダイエットで全く効果がない人へ

身体の芯から冷える…内蔵温度が低下してしまった理由

酵素ダイエットで全く痩せない最大の理由が
「冷え」＝「内蔵温度の低下」
であることと、「内蔵温度の低下」が体に及ぼす悪影響について見てきましたが、そもそも、どうして私たちはこんなに冷えてしまったのでしょうか。

「敵を知り己を知れば百戦危うからず」
ダイエットの天敵「冷え」の原因について調べてみました。

「冷え」原因1：運動量の減少による代謝の低下

筋肉は、体に必要な熱のほとんどを作るとても重要な部分です。内訳は、22%が全身の筋肉となっていて、他には肝臓20%、脳18%、心臓11%、腎臓7％、皮膚5％、その他17％だそうです。このように筋肉運動によって発熱する量はとても高いのです。ですが、ここで一つ問題があります。現代の日本の生活では体を動かすことが極端に減ってきているのです。その原因として、交通機関が発達によって歩く距離が短くなっている事、便利な電化製品の普及によって家事が楽に出来るようになっている事などが挙げられます。
昔は、普段の生活そのものが運動となっていましたが、いまや運動は健康のために頑張ってするものになっています。身体を動かさなくても、生きていける時代となってしまったのです。気がつけば休日は一日中家でゴロゴロしていませんか？こうなると当然代謝機能は低下して、体温も自ずと低くなってしまいます。

「冷え」原因2：夏の冷房

夏場はどこもかしこもクーラーで快適に冷やされています。電車、バス、車などの乗り物や、オフィス、デパートは当たり前！中には小学校まで完全冷房です。クールビズや健康への影響が懸念されて、まるで冷蔵庫の中にいるみたいにガンガンに冷やすことはなくなりましたが、日本は年々最高気温が更新されている状況ですので、外気と室内の温暖差はますます広がるばかりです。実は、人間の身体は夏の温度に合わせて夏場になると産熱しにくくなるそうです。そこへ一日中冷房がきいた場所にいたり、冷たい飲み物やかき氷、スイカ、生ビール、生野菜などの体を冷やす食べ物をたくさん摂ってしまうと、身体の冷えを引き起こしてしまうのです。

「冷え」原因3：ストレス

現代の日本はストレス社会と言われています。子供から大人まで色々なストレスを抱えて生きているんですね。適度なストレスは集中力を高めるなどの効果がありますが、慢性的なストレスは緊張のホルモンであるアドレナリンの分泌が高まって血管がキュっと収縮してしまい、血行不良を引き起こします。
ストレスには２種類あります。

身体的にダメージを与えるもの

激しい運動、傷、感染症、痛み、排気ガスや農薬などの臭い

精神的にダメージを与えるもの

悩み、心配、驚き、不安、悲しみ、イライラなど

どちらによっても強いストレスを感じたり、弱いストレスでも長期間にわたって負荷を受け続けたりすると、緊張を緩和する自立神経のバランスが崩れてしまいます。そのバランスの崩れが、低体温を招くのです。

「冷え」原因4：日頃の食べ過ぎ

「食べ過ぎ」はダイエットと冷えの大敵なのです！食後に急に眠くなったり、疲れをどっと感じることはありませんか？これは食物を消化するために胃腸に多量の血液が集まって、脳や筋肉への血液の供給量が少なくなることによって起こります。食べ過ぎると胃腸の腸壁に血が集中するので、体内の産熱において大きな役割を持つ筋肉や脳、心臓、肝臓などその他の臓器への血液供給量がグッと減ってしまいます。
それによって、発熱が抑制され体温が低下してしまうのです。この仕組みを利用して、反対に小食にしたり、断食を行うと胃腸への血液供給が少なくてすむので、他の臓器へ血流が増えて、代謝も上がり、体の免疫力も向上します。

「冷え」原因5：水分の摂り過ぎ

最近、さまざまな雑誌やテレビで「１日1リットル以上飲むべき」というワードを目にします。体の中の老廃物を排泄するためには、水分の多量摂取が良いとされているのです。しかし、漢方医学的に見た場合、「体内の余分な水分は体を冷やし、色々な悪影響を及ぼす」と考えられているのです。このように水分の摂りすぎによって体内に余分な水分が溜まり排泄できない状態を「水毒」とも言っています。もちろん、摂取した水分がきちんと尿や汗で排泄できれば何の問題もありません！ですが、いわゆる「水毒」状態の人が、1リットル以上の水分を無理やり飲みつづけたりしたら・・・どうなるでしょう？体を冷やすばかりで余計に体調を悪くしてしまうことにもなりかねません。

「冷え」原因6：体を冷やす食べ物を多く摂っている

鳥、豚、牛の体温は39℃～40℃と人間よりも高いため、平均体温36.5℃の人間がその動物の脂肪を食べると、血液中の赤血球に脂肪が巻きつき血がドロドロになってしまうそうです。例えば、ラードをイメージしてください。ラードを室温で放置していると固まってしまいますよね。血液中に取り込まれた脂肪は常温で白く固まったラードのようなイメージです。また、ドロドロの血液は、血行不良を招き、体を冷やしてしまいます。それだけではなく、季節や気候を無視した自然の摂理に反する食べ物は、体を冷やす作用があるそうです。最近は季節に関係なくさまざまな野菜や果物が手軽に買うことが出来るようになりましたものね。食べ物は、本当に「冷え」と密接に関係しているのですね。漢方医学によるとでは食べ物には体を温めるもの「陽性食品」と冷やすもの「陰性食品」があるとして古くから病気治療や健康増進に利用されているそうです。

水分－水、お茶、ジュース、牛乳、ビール、コーヒー、コーラ

暖かい地方でとれる食べ物－ミカン、レモン、パイナップル、バナナ、パパイヤ、キュウリ、スイカ、カレー、コーヒー、緑茶

色が白い食べ物－牛乳、きゅうり、白砂糖、化学調味料、化学薬品

柔らかい食べ物－パン、バター、クリーム系の食べ物（マヨネースなど）

生野菜

寒い地方でとれる食べ物－そば、塩鮭、リンゴ、ブドウ、さくらんぼ

暖色系の食べ物－卵、メンタイコ、小豆、黒豆、チーズ、たくあん

塩分が高い食べ物－塩、味噌、醤油などの調味料、お漬物

硬い食べ物－ゴボウやレンコンなどの根菜類、黒砂糖、ドライフルーツ、漬物

加熱・発酵させた食べ物－紅茶、納豆、チーズ、酵素ドリンク、温野菜

「冷え」原因7：露出度の高いファッションの流行

最近は、ローライズパンツやミニスカ＋生足等のファッションをする若者だらけです。ここまで読まれた方はこうしたファッションが体を冷やすというのは直ぐにピンときますよね。実は、冬には欠かせないブーツも体を冷やす要素があります。ブーツは暖かいというイメージがあったので驚きです。ブーツの悩みとしては、夕方になると足がむくんでブーツのファスナーが上がりにくくなることを言われる方が多いです。これは足首が固定されることで足先への血液の循環がとても悪くなるからです。むくみは「冷え」につながるので、暖かいはずのブーツが結果的に体を冷やしてしまうことになるのですよ！

【参考図書】
「体を温める」と病気は必ず治る　石原 結實著
「薬はイラナイ！体を温め、病気を治す症状別35の処方箋」　石原 結實著
「冷えた女は、ブスになる。」　山口勝利著

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